「あだち銭湯のススメ」 第8回 7種類のお風呂を楽しめる銭湯「竹の湯」

ついシャワーで済ませてしまいがちなこの季節。でも、クーラーに当たり過ぎて冷えていたり、外との温度差で自律神経が乱れてだるかったり…。
そんな時はお風呂にゆっくりつかって、たっぷり汗をかいてサッパリしちゃいましょう。癒しの露天風呂と東屋で、夏の暑さを吹き飛ばせる銭湯をご紹介します。

竹の湯

あだちせんとうのすすめ関三商店街から見えるレトロな煙突。
ビル型の銭湯との取り合わせが、なんとも不思議な印象です。
「竹の湯」の創業は昭和8年。
前身は「第一柳湯」で、別名「お化け銭湯」と呼ばれていました。
お店の前に大きな柳の木があったため、ついた呼び名だったそうです。

それを先々代が買い取り、「竹の湯」としてスタート。
店名は、お世話になった人の名前から一字取って命名したのだそう。
人情を大切にする先々代のあたたかい人柄が伝わってきます。

それは今も受け継がれ、竹の湯を居心地よくしている理由のひとつ。
次の4代目となる若林多恵さん(31)は、明るい笑顔と気さくな接客で、お客さんを自然と笑顔にしています。
銭湯の仕事が「楽しい!」という広報担当の妹の文恵さん(26)と、竹の湯をしっかりと支えています。

気軽に利用できる気遣いが嬉しい

あだち銭湯のススメ

今のビル型に建て替えたのは、30年前。
明るく広い入口を入ると、正面にフロント。
嬉しいのはタオルのレンタルの安さです。
大小タオル+ナイロンフレッサーのセットが、なんと50円。
単品レンタルはさらにそれ以下なので、ほとんどのお客さんは手ぶらで来るというのも頷けます。

脱衣場も広々としていて、ゆったり。
木目のつややかな板張りの床が落ち着きます。

新しいロッカーの前には、レトロな籐カゴ。
50年以上前から使っている年代物で、今でも常連さんは愛用しているそうです。
「皆さん、使う前にカゴを逆さまにして、床でトンとやるんですよ。埃を落とす意味があるのかな。人によってリズムがあるので、音を聞いただけで誰かわかります」と多恵さん。

ベビーベッドも2台あるので、赤ちゃん連れでも安心して入れます。

あだち銭湯のススメ

色々な種類のお風呂を楽しんで

あだち銭湯のススメ竹の湯の自慢は、何と言っても「お風呂の数と明るさ」。
浴室の天井はさほど高くないものの、それを感じさせない解放感たっぷりの広さに、気持ちは早くもリラックス。
浴槽はジェット、電気風呂、座風呂、寝風呂、水風呂、2つの薬湯の7種類。上質な井戸水を沸かしています。

赤い薬風呂は生薬漢方剤入りで、42℃とやや熱め。
白い薬風呂は沼尻温泉の硫黄を取り寄せて入れた湯で、40~41℃。
深風呂と浅風呂もあり、深風呂+電気の浴槽は、足腰の悪いところに当てて入るのがオススメです。

あだち銭湯のススメ

あだち銭湯のススメ

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そして、突き当りには露天風呂。
竹垣のある庭の中で、のんびり浸かる湯は格別です。
涼みたくなったら東屋に。
やさしい木製の机と椅子に体を落ち着け、裸のままで素肌に風を感じながらゆったり過ごせば、癒されること間違いなし。
寝てくつろいでいる人もいるそうです。
庭のあちこちに配置されたオブジェも、目を楽しませてくれます。
竹垣を背に佇むのは、お地蔵さん風の「鈴鳴り小僧」。
子どもに人気で、アメがお供えされていることもあるとか。
男湯との境の屋根下には、骨董風の陶器のフクロウの姿も。
これらは全て、先代が趣味で集めたものだそうです。

あだち銭湯のススメ

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お風呂から上がったら、ロビーで水分補給はいかが?
今では珍しい瓶コーラ(110円)は、缶入りよりもおいしいと人気だそうです。

「祖父が一生懸命やっていたのを手伝っていたので、清潔には一番気を使っています」と多恵さん。
最近は土日にリラクゼーションとして利用するお客さんが増え、1~2時間ゆっくり入っていく人もいるそうです。

竹の湯 びんコーラ

《利用のポイント》
フロント式
●お風呂の種類=ジェット、電気風呂、座風呂、寝風呂、水風呂、薬湯、露天風呂、立ちシャワー、サウナ(午後2時50分~9時/200円)
●備え付け・浴室=ボディソープ、リンス、シャンプー(無料)
●脱衣場=お釜ドライヤー・ハンディドライヤー(共に3分20円)
●ロビー=血圧計(無料)、マッサージチェア(10分100円 )
●貸しタオル=セット(大小タオル+ナイロンフレッサー)50円、大タオル30円、小タオル20円、ナイロンフレッサー20円
●販売=タオル、石鹸、髭剃りなど

あだち銭湯のススメ

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「竹の湯」
■住所:足立区関原1-9-13
■電話番号:03-3887-1501
■営業時間:午後3時~11時30分
■定休日:火曜日
■交通:東武スカイツリーライン「西新井」駅より徒歩20分、または東武バス「いずみ記念病院前」下車、徒歩8分

銭湯豆知識【脱衣かご】

ロッカーが主流となり数少なくなった脱衣かごですが、風情のある見た目から脱衣場のインテリアにもなっています。
籐や竹などの自然素材で編まれていて、関東では丸型、関西は角型と違いがあります。

 

 

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