足立パークはベルモント市が「姉妹都市足立区とベルモント市の交流を記念すべき、日本庭園のデザイン」をコンセプトに建設され、2004年に開園しました。
ベルモント市は霜や雪が降らず、夏には45度を超える乾燥地帯のため、苔やもみじなどは育ちません。そのため日本庭園作りにはいろいろな工夫がされています。
また、オーストラリアでは環境保護のため外来種の持ち込みが厳しく制限されています。そんな中、足立区とベルモント市の繋がりを象徴すべく、日本庭園の特徴を環境の許す範囲でデザインに取り入れています。
ベルモントの日差しはつつじやシャクナゲを育てるには強すぎるため、オーストラリア産のボトルブラシやサルスベリ、梨の木などを植えました。アヤメ、ショウブはオーストラリアの庭園でもよく見られますが、スワン川の生態系は繊細複雑で植えることができませんでした。その代わりにスゲや繁殖力の弱いカンゾウ(デイリリー)を植えています。
公園内の建物は、耐久性や管理のしやすさを考慮して木材ではなくスチールなどでできていますが、姉妹都市の接点を反映するようなデザインを心掛けています。