【あだちミステリーハンター番外編】竹の塚を踏破せよ! スタンプラリーでぐるりと一周したら、光とおとぎの国でした!?
- 2018年11月26日
- 2021年12月22日
秋が深まってくると、朝は布団から出るのがきつい。
11月になると、街もクリスマスに向けて模様替えをし始める。
ちょっと気が早いんじゃないか、と毎年思うのだが、年の瀬を知らせてくれるという意味では悪くない。
夜の街を美しく彩るイルミネーションもこの季節の醍醐味だ。
しかし、毎年この時期になると、あだちミステリーハンターの私には悩みが生じる。
「年を越せるか?」
ということだ。
このように街が浮かれ始めると、みんなはミステリーのことなんてどうでもいいのだ。
Prururururururu……!
おっと、仕事のようだ。
「もしもし!あだちミステリーハンター。………はい。……自転車?……竹の塚で…………はい…でも、最近寒くなってきましたし……え、スタンプラリー…あの、ミステリーは…?…楽しい?…はい…………わかりました……」ガチャッ
今回の指令は竹の塚のスタンプラリー!?
電話の相手は、毎度のことながら足立区観光交流協会。
依頼内容は、こうだ。
【今回の依頼内容】
「竹の塚スタンプラリー」を踏破せよ。ただし「あだちゃり」を利用すべし。
「竹の塚スタンプラリー」とは、竹の塚の見所に設置されたスタンプを集めていくことで、竹の塚の魅力を堪能できるというもので、スタンプポイントは計10か所。
そのうち7個以上を集めると記念品をもらえるというものだ。
そして、「あだちゃり」とは足立区内の自転車駐車場3か所で相互乗り入れが可能なコミュニティサイクル。
1日借りることができて200円というお得なサービスで、よく観光やビジネスに利用されている。
わたしは、頭を使うのは得意だが、運動は苦手だ。
しかし、子どもの頃は自転車を体の一部のごとく扱っていた。やってやろうじゃないか!
早速、「竹の塚西自転車駐車場(Iポイント)」に向かい、「あだちゃり」をレンタル。しかも、ここでIのスタンプもゲットできた。
しかし、わたしはこの時点では気づかなかったのだ……。
このスタンプラリーの旅に悲劇があることを……
■関連ページ:スタンプラリー付マップで足立を楽しもう!
■関連ページ: コミュニティサイクル「あだちゃり」
※令和2年1月19日(日曜日)をもってコミュニティサイクル「あだちゃり」は運用休止となりました。
くわしくは、足立区公式ホームページ内、「コミュニティサイクル「あだちゃり」(※)運用休止」ページをご覧ください。
【スタンプA〜Cポイント】日々の運動不足を痛感!
「竹の塚西自転車駐車場(Iポイント)」から向かったのは、元渕江公園だ。
元渕江公園には、「足立区生物園(Aポイント)」がある。
うさぎやモルモットなどのかわいい小動物との触れ合いコーナー、両生類や爬虫類の他、昆虫コーナーにはヘラクレスオオカブトなども展示されており、足立区の定番スポットとなっている。
目的のスタンプは、「足立区生物園(Aポイント)」の入り口にあった。
動物とモフモフして荒んだ心を癒やしたいと思ったが、わたしは今日中にスタンプラリーを終わらせる予定だ。
泣く泣く次のポイントである「花畑記念庭園・桜花亭(Bポイント)」へ向かう。
「足立区生物園(Aポイント)」からずっと北へ1.5km。
住宅街を進んでいたが、気づいたら毛長川に着いてしまった。
一心不乱にペダルをこいでいたら、いつのまにか通り過ぎてしまっていたようだ。
地図はこまめにチェックすることをおすすめする。
「花畑記念庭園・桜花亭(Bポイント)」のスタンプは、桜花亭の入り口に設置されており、無事にこちらもゲット。順調だ。
つづいて、「白旗塚史跡公園(Cポイント)」へ向かう。
ここは竹の塚エリアに唯一残る古墳がある。
11世紀半ばに八幡太郎源義家が奥州征伐時に白い旗を立てて戦った伝説が残る。
「白旗塚史跡公園(Cポイント)」では、スタンプを探すために園内に入る必要がある。
このプロセスがあることで観光スポットを自然と散策できる仕組みになっている。これでスタンプは、A〜CとIの4つをゲット。
しかし、日頃の運動不足がたたり、走行距離5km程度で、少しずつ太ももが重くなってきているのを感じる……。
スタンプラリー、意外とハードじゃないか。
竹の塚西自転車駐車場→元渕江公園(約1.6km)
元渕江公園→花畑記念庭園・桜花亭(約1.5km)
花畑記念庭園・桜花亭→白旗塚史跡公園(約2km)
【スタンプD〜Fポイント】寺町や見沼代親水公園など見所満載のルート
「白旗塚史跡公園(Cポイント)」から「伊興遺跡公園(Dポイント)」のルートは、歴史情緒がたっぷりの「東伊興の寺町」を通るため、これまでとはまったく異なった風情を楽しめる。
このスタンプラリーのハイライトとも言える。
伊興氷川神社、法受寺、易行院、善久寺など13の寺院、神社が密集したこの地域は、石畳の歩道と保木間堀親水水路が流れ、厳粛な心持ちにしてくれる。
竹の塚地域の歴史に思いを馳せながら、自転車をこぐ。
このエリアはゆっくりと歩いた方が楽しめるかもしれない。
寺町を抜けたあたりに目的の「伊興遺跡公園(Dポイント)」がある。
つづいて700mほど進むと「見沼代親水公園(Eポイント)」だ。
「見沼代親水公園(Eポイント)」は、用水路の水と緑が溢れる全長1.7kmに及ぶ散歩道。
春になると水路沿いの約70本の桜が咲き乱れる。
水路沿いは道幅が狭いため自転車から降りて通る必要があるので、マイナスイオンを浴びながらゆっくりと楽しんでほしい。
「舎人諏訪神社(Fポイント)」は、「見沼代親水公園(Eポイント)」の中腹あたりにポツンと佇んでいる。
わたしにとっても縁のある場所だ。ここに来ると、毛長姫との悲恋の物語を思い出す。
「旦那よ、元気にしていたか」と心の中で声をかけ、スタンプをゲット。
舎人諏訪神社の由来を詳しく知りたい方はこちら!
■関連ページ:毛長姫にまつわる悲しい恋の物語
DからFのルートは、スタンプのポイントもテンポよく、景観も素晴らしかったためあっという間に踏破することができた。
太ももの痛みも忘れ、次のポイント「舎人氷川神社(Gポイント)」を目指す!
白旗塚史跡公園→伊興遺跡公園(約0.8km)
伊興遺跡公園→見沼代親水公園(約0.7km)
見沼代親水公園→舎人諏訪神社(約0.7km)
【スタンプG、H、Jポイント】屋久橋通りをひたすら南下
舎人ライナーの見沼代親水公園駅のほど近くにある「舎人氷川神社(Gポイント)」でスタンプを押すと、ひたすら南下だ。
屋久橋通り沿いの「舎人公園駅下自転車駐車場(Hポイント)」を目指し、「あだちゃり」をこぎまくる。
約2km。
これまでで一番長いルートだ。
都立舎人公園は、ドッグラン、バーベキュー広場、テニスコートなどの設備が整った都内有数の敷地面積を誇る公園。
非常に有意義な時間を過ごせる公園である。
スタンプは中央分離帯の「舎人公園駅下自転車駐車場(Hポイント)」にある。
“駅下”と書いてあるが地下ではないので、気をつけよう。
「舎人公園駅下自転車駐車場(Hポイント)」は完歩賞の引き換え場所であり、「あだちゃり」の利用可能場所なので、こちらで返却もできる。
よし! あと残りは「炎天寺(Jポイント)」のみ! と思ったが、日も暮れ始めた上に、スタート地点である「竹の塚西自転車駐車場(Iポイント)」を越えていかなくていけない……。
スタンプラリーの完歩賞は、10個のうち7個を集めればもらえる。
ここで“無理をして、翌日筋肉痛になると仕事に支障をきたす”。
わたしにはまだまだ解明しなくてはいけないミステリーがある!
そう自分に言い聞かせ、断腸の思いで「竹の塚西自転車駐車場(Iポイント)」に戻ることにした……。
舎人諏訪神社→舎人氷川神社(約0.8km)
舎人氷川神社→舎人公園駅(約1.9km)
舎人公園駅→竹の塚西自転車駐車場(約1.8km)
スタンプラリー踏破のご褒美は幻想の世界だった
昼過ぎにスタートしたスタンプラリーも「竹の塚西自転車駐車場(Iポイント)」に戻って来た頃には、17時を過ぎていた。
それぞれのポイントをちゃんと観光するにはもっと時間は必要だし、そっちの方が竹の塚を堪能できるはず。
実際に「あだちゃり」を返却した際の、駐車場の方との会話はこんな感じだった。
駐車場の方「お疲れ様です。いくつ集まりました?」
わたし「J以外全部集めてきました」
駐車場の方「えっ!?……そんなに回ったの?1日で?」
わたし「……はい」
駐車場の方「そんな人なかなかいないよ〜」
わたし「……」
どうやら1日でまわるものではなく、竹の塚の魅力を堪能した結果として集まるものなのだと理解したのはこのときだ。
駐車場の方は、わたしのことを生粋のスタンプラリーマニアと勘違いしたのではなかろうか。
しかし、達成感がある! いまとなっては肉体の疲れも心地良い!
家に帰って、湯船に浸かってたっぷりと眠ろう!と思った矢先だ。
Prurururururur……!
この番号は、足立区観光交流協会だ。
「スタンプラリーお疲れ様です! そのまま竹ノ塚駅から元渕江公園へつながる竹の塚けやき大通りに行ってみてください! いつもお世話になっているミステリーハンターさんに観光交流協会からのプレゼントです!」
言われるがままにけやき大通りを進んでいくと、驚いた! 昼間は気づかなかったが、この通りを無数のイルミネーションが彩っている……! なんという幻想的な世界!
これは毎年開催されている「光の祭典」のイルミネーションの一部らしい。
まるでおとぎの国のようだ(けやき大通りの約1.2kmのイルミネーションの長さは都内でも有数)。
なるほど。観光交流協会は、わたしに竹の塚を満喫させて、この幻想的な光の国を見せようと考えていたのか!
なんと粋なプレゼントなんだ! 誰かと一緒だったらもっと良かったのに!
あとで聞いた話だが、観光交流協会がこの日にどうしてもスタンプラリーをしてほしかったのは、光の祭典の“試験点灯日”だったから。
正式な「光の祭典」の開催日は、2018年12月1日(土)からとなるので、注意してほしい。
わたしはスタンプラリーを集めることにやっきになっていたが、じっくりと竹の塚周辺を楽しむなら1日じゃ足りないな。
ぜひ、これを読んでいる方はこの「光の祭典」の時期に、竹の塚に遊びに来てほしい。
わたしが回ったスポットの他にも、様々な面白い場所がある。じっくりと楽しんで、最後は「光の祭典」でロマンチックな時間を過ごしてほしい!
光の祭典2018 開催情報
【開催時期】
元渕江公園:2018年12月1日(土)~12月25日(火)
竹ノ塚駅から元渕江公園までの街路樹:2018年12月1日(土)~2019年1月14日(月・祝)
【時間】
17:00~21:00まで(竹ノ塚駅から元渕江公園までの街路樹は22:00まで)
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