銭湯イベント仕掛人に聞く!「銭湯の楽しさを広めたいー銭湯経営者のイベントにかける想い」
- 2019年8月23日
- 2022年1月25日
8月15日(木)・16日(金)の2日間に渡り、ギャラクシティにて開催され、大好評を博した銭湯イベント『湯ニバーサル銭湯じゃばーん〜世界に広めよう!みんなの銭湯〜』。
このイベントの原型となった「すみよし湯ズニーランド』の主催者である、大阪銭湯の経営者、田丸正高さんに、銭湯で行うイベントの意義を伺いました。
バラエティに富んだ銭湯イベント
—今まで手がけたイベントはどのくらいですか?
この11年間で60〜70ぐらいはやってますね。
最初は音楽のライブイベントを開催していました。
それから落語や漫才、お化け屋敷、ワークショップ等も行なってます。
またここ2〜3年では、銭湯で出来るスポーツの大会として『オフロンピック』を開催したり、住吉区民センター大ホールで銭湯テーマパーク「すみよし湯ズニーランド」を行なったりと、色んな方面でイベントをやっています。
—イベントを始めようと思ったきっかけは?
2007年にかなり費用をかけて銭湯を大改修をしました。
そこで入浴だけではない、付加価値をつけようと思って始めたのが音楽ライブ。
元々僕の親父がジャズをやっていたので、小学生の頃から音楽を耳にしていた影響もあると思います。
イベントをやることで、“銭湯”という日常の中に、“非日常”を味わえたら、お客さまが楽しんでもらえると思って始めました。
ただ最初は全然お客さんが入らなくて困りましたね。
演奏するメンバーはとても良いのに、どうしてだろう?と考えました。
そこである時気付いたんです。(朝日温泉に来ている)お客さん対象にではなくて、普段風呂屋に行かない人のきっかけになれば良いと。
それから試行錯誤を続けながら、集客に努めました。
最初は宣伝用のチラシも手描きで、SNSの発信も弱かったので、きちんとした人に頼んでチラシを作ってもらい、それを持って近所の居酒屋やバーに売り込みに行きました。
また、生ビール等の酒類だけを提供していたのですが、人気の飲食店を巻き込んで、食べ物を入れるようにしました。
美味しい食べ物と飲み物があって、音楽を聴く。そうしたら、段々と集客も安定してきましたね。色んな人が協力してくれて現在の形があります。
風呂屋に行くきっかけになればいい
日々銭湯の営業をしながら、一方で数多くのイベントを手がけてきている田丸さん。
そのコンセプトはいたってシンプルで、“お風呂屋さんを盛り上げるため”という。
イベントをおこなうのは、自身の銭湯の集客を増やすというより、地元の銭湯に足を運んでもらうきっかけ作り。
今回ギャラクシティで開催された『湯ニバーサル銭湯じゃばーん』は、田丸さんが主催した『すみよし湯ズニーランド』が元になっていますが、内容はそれとは若干異なります。
田丸さん曰く「僕は常にオープンソースのスタンスです。元の企画を使って、内容はまわりでアレンジ加えてやってくれたらいいかな、と。皆で“風呂起こし”出来たら良いと思う。」
面白いことを、独り占めするのではなく、皆で広めていきたいと考える田丸さん。
銭湯って楽しいところなんだ、と沢山の人に知ってもらうために、これからも、「えっ?!」というくらいアホなこと、くだらんことを思いっきりやっていきたいと思います(笑)
田丸正高さん
大阪住吉朝日温泉の三代目店主。
銭湯の楽しさを伝えるべく、今までに『オフロンピック』『湯ズニーランド』『キューバ音楽ライブ』など、数々のイベントを自身の銭湯で実施。
また、昨年2月から『こども銭湯』を定期開催(現在vol.35)。フロントに投げ銭箱を設置し、利用客から少額の寄付を募り、それを地域の子ども達の入浴料とする社会貢献活動を行なっている。
銭湯や銭湯イベントに行ってみよう!
8月は「あだち銭湯月間」!
8月24日(土)・25日(日)・31日(土)、9月1日(日)は、「ミステリートレイン芭蕉の湯号(※)」が東武鉄道亀戸駅~大師前駅を走ります。(※ミステリートレイン芭蕉の湯号の乗車応募は終了しました。)
ミステリートレイン以外でも、終点の大師前駅および周辺ではプチイベントを開催♪
★ミステリートレインの終点・大師前駅の中に銭湯が出現!?
区内銭湯のパネル展示やディスプレイで、まるで銭湯にいる気分に♪
★西新井駅門前広場で銭湯グッズの販売 など
大師前駅内の見学やプチイベントは誰でも参加できるので、ぜひお越しください。
【開催日】2019年8月24日(土)・25日(日)・31日(土)、9月1日(日)
【開催場所】大師前駅/西新井大師参門前広場
>>「ミステリートレイン芭蕉の湯号」はこちらから
イベントを楽しんだ後は、銭湯に行って汗を流してから帰りませんか?
>>区内のオススメ銭湯を紹介!「あだち銭湯のススメ」はこちらから