北千住の魅力を再発見!北千住女子-SENJO-のパワーチャージ!「ベストセラー作家が教える 千住随一のパワースポットとは?」
- 2018年4月2日
- 2021年12月22日
最近、雑誌やメディアで取り上げられることも多い「北千住」。
今、そんな北千住に「SENJO」と呼ばれる女性たちの”新しいブーム”が起きていることはご存じでしょうか。
「SENJO」とは”北千住女子=センジョ”という意味。
北千住の新しい魅力を再発掘し、北千住を満喫している女性たちのことなのです。
そんな最先端のライフスタイルを突き進む「SENJO」のパワーは、どこからやってくるのでしょうか?
もしかしたら、彼女たちが訪れている、「千住のパワースポット」のおかげかもしれません。
実は、千住には縁結びから学業成就や商売繁盛、火伏(火よけ)、「ちょっと迷った時」「背中を押してほしい時」の神頼みまで一か所でできてしまうパワースポットが存在するのです!
新年度、新たな目標や夢に向かっていくために、千住のパワースポットから少しパワーを分けてもらってみませんか?
ベストセラー作家が教える 千住随一のパワースポットとは?
著書『「龍使い」になれる本』が10万部を越すなど、ベストセラー作家にして、神社参拝ツアーなどを手掛ける会社の代表でもある大杉日香理さんに、歴史的背景と共にそのご利益が期待できる神社を紹介していただきました。
源義家が目をつけた「千住神社」の土地の力
大杉さんが「千住随一」と紹介するのは、千住宮元町にある「千住神社」。
千住神社内に祀られているのは何と8柱(※神様の数え方)の神様。
稲荷神社の稲魂の命(うかのみたまのみこと)、
氷川神社の須佐之男命(すさのおのみこと)、
幸福神社の大国主命(おおくにぬしのみこと)、
三峯神社の伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、
八幡神社の誉田別命(ほんだわけのみこと)、
猿田彦大神(さるだひこおおかみ)、
北野天満宮の菅原道真公(すがわらのみちざねこう)、
浅間神社の木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。
「この千住神社では、お参りするごとに、それぞれのご利益が期待できますね」
と大杉さん。
大杉さんが注目したのは、この神社の歴史です。
平安時代の926(延長4)年、京都伏見稲荷の流れを汲んだ稲荷神社「千崎神社」が創建されたのが、千住神社のはじまりです。
かの源頼朝の祖先に当たる武将・源義家は、1051(永承6)年の奥州征伐に向かう途中、千崎稲荷に陣営を構え、稲荷神社に戦勝を祈願したとされています。
それだけでもご利益がありそうなこの神社、その後、鎌倉時代(1279<弘安2>年)に、稲荷社の北西側に武蔵一ノ宮氷川神社の流れを汲んだ氷川神社が創建され、地域住民の願掛けの役割をより一層担うことになったようです。
この場所について、大杉さんは次のように語ります。
「かつては、1週間後に台風が来ます、ということすらわからない時代。自分たちが持っている五感が鈍いと死に直結します。
となると、頭で考えて、情報を集めて、感性でキャッチして、直観力で行動しなければならない。
言い方を変えると、目に見えないものを感知する力がズバ抜けていたということです。
だからこそ、この土地に目に見えない大きなエネルギーを感じていたはず。
奥州に向けての道を開拓したと源義家とゆかりのある神社ということは、もしお参りする方が新しいことを始めたいだとか、まだ世にないことを認知されたいといった際にこの神社にお参りに来ると、エネルギーをもらいやすいでしょうね」
明治時代に入ると稲荷神社と氷川神社は合併され、千住宿の西ということで「西森神社」となり、大正に入ると「千住神社」と改称、ここで社の格付けも行政機能も持った足立区内最高格式の「郷社」となりました。
このことにより、戦前までまち一番の神社として住民に愛されていたようです。
二社が一つになった流れと、東京大空襲でも生き残った、境内にそびえ立つご神木・夫婦銀杏からも縁結びのご利益を期待されるそうで、
大杉さんと一緒に境内を巡りながら、この神社の特徴について伺いました。
祀られる神さまの数に目をみはる境内 お参りはかしこまりすぎず明るく朗らかに
「神社にお参りに行く際、正装していなければいけないのではないか、何かのついでにお参りするのは失礼なのではないか、とおっしゃる方がいらっしゃいますが、神様は案外、もっと身近な存在です。
なぜなら古来から、人々は風や雲、石、土、木など自然物に神を感じています。
毎日目にするものに対していつも厳かでかしこまって、とはしませんよね。
神様がもしお話しできるのならばきっと、『楽しくやって来て、自分たちと仲良くなってほしい。
自分たちのことをもっと知ってほしい』と、非常にフレンドリーに声をかけてくれるのではないでしょうか」
親しい友人、親しくなりたい友人に会うような気持ちで参詣することが大切とは、目からうろこのアドバイスです。
「とはいえ、親しくなりたい相手、好意を寄せている相手に対して、失礼なことはしませんよね。
神社参りもぜひ、参拝前にその神社の歴史や祀られている神様について調べてみたり、由緒書きが記された碑に簡単でいいので目を通されたりしてみてください。
自分に興味を示す態度だけでも神様は嬉しくなって、お参りされる方の味方になり、それだけでなく仲間の神様も呼び集めてくれるものです」
なるほど、パワースポット巡りも、こちらの心がけ次第でご利益が倍増するようです。
京都伏見稲荷は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)が祀られていて、”ウカ”とは穀物・食物の意味。うかのみたま、つまり食べ物の魂を扱う神様です。
江戸時代中期には伏見神社は『商売繁盛にもご利益がある』と人気を博し、日本各地に稲荷神社が祀られることになりました」
「そして、鎌倉期に建てられた氷川神社は須佐之男命(すさのおのみこと)を祀っています。
須佐之男命は、厄除けや開運、縁結びとしてもご利益のある神様です。
もともと出雲から埼玉にやってきた人たちが出雲の神様を祀ったのが始まりで、そうやって、いにしえのパーツをつなげていくと、自分が参る場所に価値を見出せ、価値を感じたら気合も入るし、想いも強くなる。
祈りの濃度が濃くなり、神様にも届きやすくなるわけです」
中心となる二社以外にも、小さなお杜が数多く見られるのがこの神社の特筆すべきポイント。
「縁結び、子宝、夫婦円満、病の快復、商売繁盛など、さまざまなご利益をもたらしてくれるのが大国主の命、
伊邪那岐命は、大国主命の持つご利益のほかに、出世や厄除け、安産・子育てなども。
誉田別命は、成功や勝利を収めたいときに力を貸してくれる神様。
選択肢に迷ったら道を指し示す神様の猿田彦大神、学問や受験などの挑戦には菅原道真公、商売繁盛のお願いなら恵比寿天に願いを伝えしてみてください。
木花開耶姫命は安産祈願の神様としても有名ですが、この神様の気丈な性格から、はっきりとした目標があるときにパワーをいただけると思います」
と大杉さん。
「時間が許せばすべて回られるのもよし、時間のない時には、特に願掛けしたい神様を重点的に、または心の中でのご挨拶にとどめてもかまいません」
とのことですので、ぜひご自分の願いに合わせて、それぞれの神様からのパワーを感じてみてください。
ここで、千住神社内に祀られる、稲荷・氷川神社以外の神様をご紹介します。
◆火伏の三社
幸福神社(大国主命・事代主命):出雲大社の祭神。国造りの神、農業神、商業神、医療神などとして信仰される。
三峯神社(伊邪那岐命・伊邪那美命・倭建命):日本の国土を産んだ神で、万物を生み出す神、創造神として信仰される。
八幡神社(誉田別命):武家から愛された神で、武運を司るとされる。
※昭和20年4月の東京大空襲で千住宮元町のあらゆる建物が焼失した中で、木造としてたった1棟、奇跡的に焼け残ったのがこの三社。
◆猿田彦大神碑
道祖神として道案内をする祭神。
◆天満宮
北野天満宮(菅原道真)が祀られ、学業の神様として名高い。
◆廻転恵比寿
廻転恵比寿は千寿七福神の恵比寿天として祀られたもの。
願掛けでは男性は右、女性は左へ像を3回転させ、祈願の内容毎に定められた部位を白いハンカチで撫でる。
◆浅間神社(木花開耶姫命)
高さ約4メートルの「千住宮元富士」が築かれ、浅間神社が鎮座している富士塚。
御胎内なども整えられているなど小さいながらも本格的で、区の登録文化財。
御朱印ガール必見! 千住の鞄職人が手がけるカラフルなご朱印帳ケース
パワースポット巡りといえば、御朱印を集めている方も多いですよね。
御朱印を押印していただく大事な御朱印帳、せっかくですからお気に入りのポーチに入れて持ち歩いてみてはいかがですか?
近くにご朱印帳にも使えるポーチを作っている職人さんがいると知った大杉さん。その工房兼店舗を訪ねることにしました。
「渡邊鞄」は、現在2代目に当たる渡辺憲一さんが製作を手がける、着物にも洋服にも合わせることが可能な鞄が人気のお店。
これまで映画やドラマの撮影にも使われるほど、センス良く、品質のいい製品が自慢です。
ショップにアトリエが併設されているので、店頭で商品を手に取りながら作り手の憲一さんと直接話ができるのも魅力。
縁あって荒川区南千住の石濱神社オリジナルご朱印帳を製作したことがきっかけで、店頭でもデザイン違いのご朱印帳ケースを販売されています。
「ふらりと立ち寄ってくださった石濱神社の方からのご依頼で、
これまでのハンドバッグに新しい役目を与えることができました。
ご朱印帳ケースとしてはもちろんですが、普段使いにもお役に立てると思います。
開け閉めは革巻きのマグネットになっていますので、簡単です。
大杉さんに気に入っていただけて、嬉しいですね」
とニッコリ。
「色合いもカラフル。目を引くほどに鮮やかな裏地まで素敵ですね。
巾着袋だと鞄の中で引っかかったり開け閉めに少し手間取ったりしていましたが、
これならスムーズで、気に入りました!」
と、大杉さんのお墨付きとなりました。
ご朱印帳ケース
5,400円〜6,480円(税込み)
渡邊鞄
足立区千住4-12-3
電話03-3888-3650
http://watanabebags.jp/
終わりに
最後に、今日一日の千住道中を振り返った大杉さんが、千住の魅力を語ってくれました。
「注連縄で囲われた場所は、気が集まる結界のような働きを見せるのですが、ここ千住は隅田川、荒川に囲まれていますよね。
囲われたところはエネルギーが濃縮しやすいので、千住のまちそのものがパワースポットと言えると思います。
神様はあくまで背中を押してくれる存在なので、棚からぼた餅、ということは絶対ありませんが、ご自身がどういう人生を進みたいかをイメージしながら、ぜひ土地の歴史、神社の歴史を調べてみてください。
そうするだけでも、その土地のパワー、つまりその土地に宿る神様から、思いがけない後押しをいただけますよ」
文:吉満明子(センジュ出版)/撮影:加藤有紀
大杉日香理さんプロフィール
株式会社アテア代表取締役。歴史、神話、心理学、生理学、ビジネス、経営、スピリチュアルなどの総合的な知識をベースとしたメソッドを体系化し、2007年起業、2011年に株式会社アテアを設立する。
日本で初めて、神社を参拝するツアーを事業化、なかでも屋外でのアクティブラーニングである「神旅®」は毎回満席、リピート率は96.5%をほこっている。また、法人向けに、運気コントロールのためのコンサルティング、神脈をつなぐ代理参拝も手がける。
初めての著書「『龍使い』になれる本」(サンマーク出版)が10万部の大ヒット、続く「幸せと豊かさへの扉を開く龍神カード」(河出書房新社)、「龍神の力をいただく『神旅®』のはじめ方」(KADOKAWA)、「龍のご加護でお金と幸運を引き寄せる7日間ワークブック」(マガジンハウス)も好評。
http://atea.jp/
この記事を書いたのは…吉満明子(よしみつあきこ)さん
自宅そばの千住三丁目でひとり出版社「センジュ出版」と6畳ブックカフェを手がける編集者。
千住大川町在住、一児の母。2015年、千住3丁目に株式会社センジュ出版を設立。
事務所の一角の6畳和室スペースにちゃぶ台のあるブックカフェ「SENJU PLACE」を運営。
まちのイベントのプロデュースも多数手がけている。
http://senju-pub.com/