北千住の魅力を再発見! 北千住女子-SENJO-の浴衣コーデ
- 2018年7月5日
- 2021年12月22日
最近、雑誌やメディアで取り上げられることも多い「北千住」。
今、そんな北千住に「SENJO」と呼ばれる女性たちの”新しいブーム”が起きていることはご存じでしょうか。
「SENJO」とは”北千住女子=センジョ”という意味。
北千住の新しい魅力を再発掘し、北千住を満喫している女性たちのことなのです。
そんな最先端のライフスタイルを突き進む「SENJO」。
今回はSENJOが楽しむ、オリジナルな浴衣コーディネートをお伝えします。
スタンダードな浴衣の着こなしを大切にしながら、少し下町の「遊び」を入れるのが、SENJOコーデ。
7月21日(土)に開催される足立の花火を前に、ぜひチェックしてみてください。
今回のSENJOは…
今回体験するSENJOは、足立区在住の小笠原愛さん。
千住に飲みに行くことも多いという愛さん、普段は海洋生物保護の活動をしていたり、シェアリングエコノミーを実践する会社に所属していたりと、明るくアグレッシブな女性です。
PROFILE:小笠原愛さん
環境保護の活動や、野生のイルカと泳ぐ体験ツアーなどのイベントを企画・主催している、足立区在住の20代女性
花火前に着物店で着付けてもらえば楽々
千住宿場町通り入り口そばに店舗を構える、リユース着物ショップ「たんす屋 北千住店」。
このお店を展開する本社は大正期に京都室町で創業、現在は江戸川区に社屋を構え、全国展開する東京山喜株式会社です。
たんす屋では新品の浴衣が3,240円(税込)〜と手軽に購入できるうえ、なんとその場で着付けもしてもらえるというので、今回愛さんと一緒にお邪魔してきました。
「以前、千住の古着店でこの浴衣を購入したのですが、今回、ちょっと気分を変えてみたいと思っています。どんな帯が合いますか?」
愛さんが持参したのは、ペパーミントグリーンの地色に赤い朝顔の柄がとてもかわいい浴衣。
ご対応いただいたのは、ご結婚されてからずっと和装を楽しまれているという、店員の岩本節子さん。
「まあ、かわいい浴衣ですね。愛さんによく似合いそう。
こうした柄の場合、濃い黄色や赤の帯を合わせる方も多いと思いますが、すでに濃い色の帯はお持ちとのことなので、あえて涼しげな色を選ぶのはいかがですか?」
そういって岩本さんが選んでくれたのは、白地にペパーミントグリーンとレモンイエローの波線が入った綿麻の半幅帯(6,000円・税別)。
リバーシブルになっていて、裏面は藤色の格子模様です。
「帯は濃い色しか選んだことがなかったので、新鮮です」
と、驚きを隠せない様子の愛さんに、続いて岩本さんが組み合わせたのは、群青色のトンボ玉がついた帯飾り(1,500円・税別)。
「浴衣の赤が強い色だから、あえて色を引き算して、帯と帯飾りで爽やかにまとめてみますね。着物は帯、帯揚げや飾り紐がとっても重要です。全体の印象をガラリと変えてくれますから。だからこそいくつかの帯で変化をつけると、同じ浴衣もまた違って楽しめるんですよ」
と岩本さん。さっそく、着付けをお願いすることにしました。
「浴衣だから、裾は少し短めにしておきますね。この帯はリバーシブルだから、裏の面の柄も楽しめてかわいいですよ」
そんな声をかけながら、あっという間に着付けてくれました。
その仕上がりに愛さんは大喜び。
「かわいい! この組み合わせ、自分では絶対考えつかなかったので初めはびっくりでしたけど、とっても気に入りました」
岩本さんは、まずお客様にはどんなイメージに着こなしたいのかを尋ねるそうで、そのうえで、いつもと「少し違うパターン」になるよう、さまざまな組み合わせをご提案するのだとか。
「今日のように帯を変えるだけでも雰囲気を変えることができますよね。ですから、今日はしっとりと着こなしたい、今日はかわいく着てみたい、というお客様のお好みを、選ぶ帯で叶えることができるんです。浴衣と帯が数種類ずつあるだけでも、その組み合わせによって装いがガラリと変わりますから、気軽に楽しんでいただきたいと思います」
帯や下駄とセットで買えばお得になるそうなので、豊富なデザインから自分好みの柄をぜひ見つけてみてください。
彼氏や友人と来店し、その場でお気に入りを見つけ、着付けてもらってそのまま花火会場に行く方もいるそうですから、今年は浴衣を身軽にお楽しみください。
■たんす屋 北千住店
住所:足立区千住3-34
電話:03-5813-1429
営業時間:10:00 ~ 19:00
ユーズドアイテムで”外し”コーディネートを楽しむ
「この浴衣を買った古着のお店に行ってみましょう!」とのことなので、さっそく寄ってみることにしました。
千住本氷川神社の裏あたり、ハッピーロード商店会の中にある「おひさま洋品店」。
店主の大島まなみさんが営むこのお店は、北千住唯一のレディースセレクト古着店で、もとは千住の人気ラーメン店「りんりん」さんの2階にあった店舗。
オープン2周年を機にこちらに移転されたのが今年の6月9日とのこと、移転後すぐにお邪魔することになりました。
店内には、所狭しとシャツやワンピース、ブラウス、Tシャツ、ジャケット、パンツなどが並び、中にはインポートものも。
そのほかにも、帽子やスカーフ、バッグや靴、人形やぬいぐるみまでと、大島さんの買い付けセンスが光る商品でぎっしりです。
愛さんから、「この浴衣に合う外しコーデの小物って、どんなものがありますか?」と尋ねられ、店内をさっと見渡していくつかのアイテムを吟味しながら、大島さんがピックアップ。
合わせてみると、とってもお似合い。
と喜ぶ愛さんに、「ちょっとかわいいブーツやピンヒール、スニーカーなんかも、浴衣の色と合わせさえすれば、組み合わせとして楽しめますよ」と大島さんからのアドバイス。
通常は月曜〜金曜までの18時30分から22時までオープンとのこと。
足立の花火の日は定休日の土曜日ですが、特別に開店されるそうですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
住所:足立区千住3-24
営業時間:18:30 ~ 22:00(土・日曜日は不定期営業のため、要問い合わせ)
HP:https://www.instagram.com/ohisama.usagi/
※お問い合わせはインスタグラムのメッセージで
ふんわりアップなら帽子のオンオフも楽しめる
ベジタブルサプリやオーガニック植物のエキスが配合されたオイルなどで丁寧に髪をまとめあげ、優しくねじり編み。
足立の花火は今年も60万人近い来場者が予想されるので、席をとるのに日が高いうちから混雑が予想されます。
日傘を差すと人とすれ違う時など周りに気を使う必要もあるので、当日の日差し対策には、お洒落を楽しみながらしっかり日除けもできる帽子がおすすめ。今年は浴衣に合わせてみてはいかがでしょうか。
こちらのお店、花火当日も営業されていますが、必ずご予約を。
住所:足立区千住龍田町3-14
電話:03-6806-1517
営業時間:平日 10:00〜20:00 /土曜日 9:30〜20:00/ 日曜日9:00〜19:00
※花火大会当日は営業終了時間が早まる予定。要問い合わせ。
セット料金は3,500円〜
定休日: 月曜日・第3火曜日
HP: http://hairmakehana.com
おわりに
浴衣を着付けてもらい、ユーズドアイテムを合わせてヘアセットしたあと、立ち寄ったのは千住の人気ハンバーガーショップ「サニーダイナー」。
軒先でソーダを飲みながら一息。
「いつもと違うスタイリングで歩くと、景色も新鮮に見えます」と、笑顔がほころぶ愛さんでした。
約13,600発の花火が打ち上がり、夜空を華やかに彩ります。
今年の花火はぜひ、浴衣で千住の街歩きを楽しんでくださいね。
■SUNNYDINER 本店
住所:足立区千住3-45
電話:03-3881-3212
営業時間:11:30〜24:00(L.O.23:00)
※花火当日も営業
この記事を書いたのは…吉満明子(よしみつあきこ)さん
自宅そばの千住三丁目でひとり出版社「センジュ出版」と6畳ブックカフェを手がける編集者。
千住大川町在住、一児の母。2015年、千住3丁目に株式会社センジュ出版を設立。
事務所の一角の6畳和室スペースにちゃぶ台のあるブックカフェ「SENJU PLACE」を運営。
「千住紙ものフェス」「センジュのがっこう」など、まちのイベントのプロデュースも多数手がけ、現在は足立区文化・読書・スポーツ総合推進会議委員も務める。
編集協力に「あだちのオハコ」「あだちのものづくり物語」(足立区工業会連合会)。
http://senju-pub.com/