「あだち銭湯のススメ」 第5回マニアが集まる!?「幻のケロリン」の残る銭湯・綾瀬「玉の湯」

寒さで体が縮こまって、ついつい猫背になってしまうこの季節。
湯気のぬくもりが恋しくなりますね。
銭湯の広いお風呂でたっぷり温まって、体を安心させてあげましょう。
今回紹介するのは、綾瀬駅近くの「玉の湯」です

ポップな暖簾(のれん)が目印のビル型銭湯

タマノユ

大通りに面したマンションの1階にあるビル型銭湯で、楽しそうな暖簾がウエルカムな雰囲気全開で出迎えてくれます。
この暖簾は、今年の6月にリニューアルしたばかり。
以前は銭湯定番のシブイ染め抜きの暖簾でしたが、リニューアル後はポップで明るいデザインになりました。

暖簾のデザインを手がけたイラストレーター・メソポ田宮文明さんによると、店名にちなんでシャボンの泡をイメージした丸と玉のような笑顔を散りばめたそうです。
右下に描かれたメソポ田宮さん考案の玉の湯キャラクターも、愛嬌たっぷり。

タマノユ

今のデザインにリニューアルしたところ、前を通る子どもたちのハートをがっちり鷲掴み、親子連れが増えたそう。
「暖簾はやっぱり店の看板だからね」と店主の堀田晃一さんもニッコリです。

タマノユ

 

出会えればラッキー!?幻の「白ケロリン」

玉の湯の創業は昭和33年。
昭和45年に先代が買い取り、平成4年に木造から現在の建物に建て替えたビル銭湯の先駆けです。
中はフロント式のロビー。浴室は清潔感があり、キレイな銭湯と評判です。

端に積んである桶を見ると、不思議なことに気付きます。
銭湯名物の「ケロリン」なのに、あれ、色が違う?
トレードマークの黄色ではなく、白いのです。

この「白ケロリン」、実は銭湯マニアの間では話題になっているほどの幻の一品

銭湯で使っている桶は昔は木製だったのですが、カビが生えたり汚れがつきやすかったりしたため、プラスチック製が普及。
初代のケロリン桶は着色していない白色だったのですが、汚れが付きやすいため翌年に黄色に変更されました。
つまり、白ケロリンはたった1年しか販売されていない激レアものなのです。

そんな激レアな白ケロリンがなぜ、大量に玉の湯に?というと、建て替える時に、倉庫にたくさん眠っていたのを堀田さんが発見。「お客さんに喜んでもらえれば」と使い始めたそうです。
白ケロリンがこれほどたくさん揃っている銭湯は珍しく、これを目当てに遠方から訪れる銭湯ファンもいるそうです。

桶は男湯・女湯・消毒休みの3チームによるローテーションのため、白ケロリンに出会えるのはタイミング次第
運よく白ケロリン日に当たったら、じっくり眺めてしまいそうですね。

タマノユ

白黄ケロリン桶

自慢の「マイナスイオン水」のお湯でしっとり肌に

タマノユ

玉の湯最大の魅力は、お湯。
井戸水をろ過したマイナスイオン水を使っているので、湯上りの肌がしっとり。水の粒子が細かく、汚れが落ちやすいのだそうです。

浴槽はシンプルですが、月2回のジャスミンなどの変わり湯があって好評。
特にフルーツ湯はリンゴ、柑橘類、アロエ他、なんとパイナップルまで様々な果物を、大胆にどっさりお湯に入れてしまう豪華さ!

サウナはバスタオル、ハンドタオル、湯上りの飲み物付き。

女湯脱衣場には水素イオンスプレーが置かれていて、風呂上がりに化粧水代わりに使えます。
浴室でも脱衣場でも、お肌に優しい銭湯なのが嬉しいですね。

たまのゆたまのゆ

 

お風呂上がりには、ロビーの色紙たちにも注目!

 

タマノユ

お風呂から上がったら、ロビーのソファで一休み。そこから見上げる壁には色紙がいっぱい!
ねづっちさん足立区出身在住の漫談家・風呂わく三さんメソポ田宮文明さんのものも。
毒蝮三太夫さんの色紙は玉の湯からラジオ中継した時のもので、「銭湯は裏切らない」という熱いメッセージが頼もしいです。

もう一辺の壁に飾られた富士山の絵も必見。銭湯背景絵師の中島盛夫さんによる本物のミニ銭湯絵なのです。
こちらは、浴室の壁一面に描く富士山と同じものを、イベント販売用に描いたもの。
玉の湯の壁はタイルでペンキ絵を描くことができないので、代わりにと堀田さんが購入したそうです。
浴室と違って湯気による劣化がないので、いつまでもきれいなまま眺められるのがいいですね。

富士山絵

利用のポイント
●ロビー式
●手ぶらOK
●手ぶらセット(シャンプー・リンス、石鹸、カミソリ、歯ブラシ、タオル)250円
●貸しタオル(小)無料
●浴室の備え付け=リンスインシャンプー、ボディソープ
●湯の温度=42℃
脱衣場=ドライヤー(3分20円)、マッサージチェア(15分100円)

タマノユ

手ぶらセット

 

「玉の湯」
■住所:足立区綾瀬2-37-4
■電話番号:03-3602-2430
■営業時間:午後2時~11時
■定休日:金曜日
■交通:千代田線「綾瀬駅」徒歩6分

玉の湯 壁タテ

玉の湯 サウナ

タマノユ

銭湯豆知識【ケロリン桶】

関西と関東では桶の大きさが違うのをご存じですか? 
関西は浴槽が真ん中にあり、浴槽からお湯を汲んで体を流す習慣があるので、桶が大きいと重くて大変。
そのため、関西の桶の方が少し小さいのです。

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