「あだち銭湯のススメ」 第4回 心遣いが嬉しい キングオブ露天風呂・関原「堀田湯」

露天風呂といえば、旅行の醍醐味のひとつ。解放感のある岩風呂で、緑を眺めながらまったり…。
そんな旅の気分が味わえる露天風呂が、なんと商店街の真ん中の銭湯にあるのです。
今回は、いろいろな季節に行ってみたくなる「堀田湯」を紹介します。

アットホームな商店街の銭湯

西新井駅から徒歩7分。
「一番街商店街」にあり、シンプルな佇まい。
入口横の壁には、んん? 何やら楽しそうなカラフルな貼り紙が。
味のある手描きで有名人の似顔絵、野球や相撲などのスポーツ、政治や芸能、よく当たると評判の競馬予想など旬のニュースがギュッと詰まっていて、まるで濃縮版ミニスポーツ新聞。
この「週刊堀田湯壁新聞」、実は女将・堀田澄子さんの手作り! 
30年前から毎週、ほとんど欠かさずに描いているのだとか。脱衣場にも貼ってあります。
ロビーはこぢんまりとしてアットホーム。
シャンプーや石鹸などの入浴グッズのショーケースの上に、10代ごろの上戸彩さんのサインと写真を発見。
テレビでよく紹介される銭湯ならではですね。

ホッタユ

 

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▲アットホームな雰囲気の漂うロビー

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▲女将さん手作りの「週刊堀田湯壁新聞」

自慢の露天風呂で四季の風景を楽しんで

堀田湯の創業は昭和23(1947)年。
今のご主人・勲さんは2代目。
昨年6月に耐震工事のために1カ月休業、浴室の天井近くの梁の歪みを直したそうです。

やわらかいと評判の湯は、井戸水を薪で沸かしたもの。釜場の壁は年季の入ったレンガ造りで、戦前からあるそう。
毎朝、女将さんが掃除し、火をつけるのはご主人の仕事。
重い廃材をくべながら、「煙突がないと、燃えないんだよ」と、煙の上り始めた煙突を見上げて誇らしそう。

冬には釜で焼いもを作ってお客さんにふるまうのが風物詩。
九州から紅あずまを取り寄せることもあるそうです。

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▲2代目のご主人・勲さん

さて、中に戻って。
露天風呂があるのは、フロントに向かって左側の方。
男湯と女湯が1週間交代なので、行く前に堀田湯のホームページで確認するのをオススメします。

浴室に入ると目に飛び込んでくるのは、正面の鮮やかな桜のタイル絵。
ファッション雑誌の撮影に使われたのも納得のインパクトです。

右側の浴室のタイル絵は、歌川広重の浮世絵「千住大橋」。
しぶ~い絵を眺めながら、江戸への旅もオツなもの。
本物志向の薬湯もオススメ。ネット入りのオレンジを浮かべたり、ご主人が採ってきた「よもぎ」を乾燥させて細かく刻んだよもぎ湯も。
水風呂も人気だそうです。

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そして、左手の扉の向こうに、ありました、大きな露天風呂! 

樹々に取り囲まれた岩風呂は、昼間は様々な鳥が頭上の枝でさえずり、夜は星空を見上げてゆったり旅気分を満喫!

樹木は、ゆず、プラム、佐藤錦、ツバキ、バラなど、実がなるものから美しい花が咲くものまで様々で、季節ごとに違った風景を見せてくれます。
11月にはご主人が丹精込めた菊鉢を並べて、目を楽しませてくれるそう。

中でも驚くのが、立派な夏みかんの大木(!)。
3月には実を収穫して、お客さんにプレゼント。今年は600個も採れたそうです。

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湯上りに、ホッと一息

湯上りには、脱衣場に活けられた花でホッと一息。

花瓶は女将さんの陶芸作品だそう。
ロッカー上の宝船やモンサン・ミッシェルの置物も、女将さん作。
細やかな心遣いが、じんわりと心に沁みます。

千住火力発電所の通称「お化け煙突」(昭和39年に解体)の写真も飾られていて、角度によって1本~4本に見える不思議な姿に、昔をしのぶことができます。

「気持ちよくなってもらおうと思ってやっているので、気持ちいいと言ってもらえると嬉しい」と女将さん。
銭湯というと何となくオヤジさんが怖いイメージが…という人は、女将さんがフロントにいる午後8時~午前0時を狙ってみては?

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▲花瓶やオブジェなど、女将さんの陶芸作品の数々。フロントのハート型のかわいいキャンディ入れも

利用のポイント

  • 手ぶらOK(手ぶらセット、入浴グッズ多数)
  • 浴室備え付け=ボディソープ、リンスインシャンプー
  • お風呂の種類=露天風呂、水風呂、電気風呂、寝風呂、ジェットバス、ボディマッサージ、ショルダーマッサージ、薬湯、サウナ(バスタオル付き200円)
  • 脱衣場=マッサージ器(10円・100円)

「堀田湯」

■住所:関原3-20-14
■電話番号:03-3852-4126
■営業時間:午後3時~午前0時
■定休日:金曜日
■交通:東武スカイツリーライン「西新井駅」から徒歩7分、駐車場あり

 

 

 

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