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「あだち銭湯のススメ」 第3回 お肌ツルすべ! キングオブ軟水・五反野「若松湯」

  • 2017年5月12日
  • 2022年1月25日

 銭湯のイメージと言えば、純和風の瓦屋根に富士山のペンキ絵だけれど、銭湯の魅力はそれだけにあらず。
せっかく入るからには、いいお湯で気持ちよくなりたいものですよね。
今回は、「強軟水」のお湯で「お肌がツルツルになる!」と女性たちを虜(とりこ)にしている「若松湯」をご紹介します!

 ワカマツユ

東武スカイツリーライン五反野駅から約6分の所にある「若松湯」。
入口がビルの1階にあるものの、入口が通りからやや奥まっていて、うっかりしていると通り過ぎてしまいそう。
よく言われるので、イベントの時にはのぼりを立てています(笑)」と言うのは、2代目のご主人、山田知孝さん。
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美しいタイル絵とピカピカの鏡にうっとり♥

若松湯の創業は1955(昭和30)年。
最初は木造で、入口も今とは反対側だったのだとか。というのも、当時はそちらに街道があり、往来の中心だったため。
1980年(昭和55)に建て直したのが現在の建物で、ロビーがやや狭いのは、その際に番台をカウンターに変更した名残だそうです。
カウンターには「あだちのポイントカード使えます」の表示。
銭湯では珍しく、地元民にはオトク感がありますね!

ワカマツユ

ワカマツユ

女湯の浴室に入った途端に目に飛び込んでくるのが、美しい花畑のタイル絵
モザイク画のように形の不規則な色付きタイルの組み合わせで描かれた風景は、メルヘンの世界のよう。
ちなみに、男湯にはヨーロッパのお城が描かれいるそうですよ!
建て直し時に描かれたこのタイル絵は、当時は珍しい製法だったそうで、どちらも40年近くも前に作られたとは思えない色彩の豊かさです。
カランのある洗い場の壁にも、焼きタイルの繊細なレリーフの花がさりげなく咲いています。

そして、なにより注目なのが、
水場にある鏡というとだいたい曇りがあるものですが、爽快なほどピカピカなのです!!
山田さんが2代目を継いだ時に鏡を交換して以来、毎日丁寧にお手入れしているとのこと。
1日の終わりにはどんなに疲れていても水拭きは欠かさないそうで、6~7本のタオルを仕上げの乾拭きで使うのだとか。
あまりの美しさに、取材に来たテレビ東京の番組「和風総本家」のスタッフも感動。
「夜中も働いている仕事人」の様子を撮影しに訪れたのに、オンエアでは「ピカピカの鏡」が主役だったそうです!

ワカマツユ


お肌ツルすべ! 女子にうれしいお湯の秘密は!?

きれいな花たちを見ながら体を洗っていると、ふと気になるのが、肌の感触
なんだかちょっとヌルヌルしているような……?
泡を流したのに、石鹸がまだ残っているのかと錯覚するような不思議な感覚。
なんとこれが、軟水の肌触りなのです!
その肌触りを作っているのが、山田さんが一念発起して設置したというカルシウムやマグネシウムなどを水から除去する装置
これにより、水の粒子が細かくなって(摩擦が少なくなって)、ヌルヌルしていると感じるのだそうです。
ただ、除去しすぎると床で滑ってしまうので加減が難しく、ずいぶんと試行錯誤を重ねたとのこと。
軟水の利点は、何と言っても「湯上りに顔がつっぱらない」こと。しかも洗い髪がキシキシしない!
化粧水もトリートメントもいらないんじゃないかと思うほどなんです!

毎日入っていると肌がツルツルになってくるので、「よく肌がきれいですね、と言われます」と山田さん。
半信半疑で膝を触らせていただいたら、……本当にツルッツル
バイト3年目の若者も、彼女に美肌を羨ましがられているそうなので、間違いなさそう。
男性からも「剃刀(かみそり)が痛まないので長持ちする」「剃り跡が違う」と好評。
クセになってしまう常連さんが続出するのも納得!
逆に、ヌルヌル感が嫌という人もいて、好みに合うかどうかは試してみないとわからないそう。
肌触りだけでなく「湯の当たりがやわらかいので、ゆっくり浸かれて、いっぱい温まれますよ」と山田さん。
奥には薬湯の岩風呂もあるので、癒し効果も抜群です!!

ワカマツユ

ワカマツユ

ワカマツユ

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利用のポイント
●ロビー式
●手ぶらOK
【女性にうれしいアメニティ、揃ってます!】
●フェイスケアセット(150円)=ZIRAメイク落とし、洗顔・ローション・乳液の使い切りセット
●女湯限定の備え付け=
シャンプーとコンディショナー。ブランドはZIRA、アロマドール(紅茶の香り)、LUX、TSUBAKI(水曜のみ)、メイク落とし有り

〈カウンターにて貸し出し〉
●タオル=フェイスタオル無料、バスタオル50円(男女色分けされているのが、嬉しい心遣い)
歯ブラシなど
〈浴室の備え付け〉
●リンスインシャンプー(男湯)、ボディソープ(男女両方)、
●湯の温度=41.8℃(夏はもう少し低め)
お風呂の種類=ジェット、バイブラ、ミスト、水、薬湯、サウナ(バスタオル付き200円)
脱衣場=ドライヤー(3分20円)、綿棒

「若松湯」

■住所:中央本町2-19-11
■電話番号:03-3886-5230
■営業時間:午後3時~午前0時
■定休日:金曜日
■交通:東武線「五反野駅」徒歩6分、駐車場3台

銭湯豆知識

銭湯の入浴料金は都道府県ごとに決まっています。東京は大人460円。一般には小学生から大人料金ですが、足立区では平成28年9月に、中学生と高校生を300円に値下げ。高校生の値下げは全国でも珍しいそうです。

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